謝依旻 謝 依旻（しぇい・いみん）は台湾出身の囲碁女流棋士。日本棋院所属、六段。黄孟正九段門下。 2018年現在、名誉女流本因坊・名誉女流名人・名誉女流棋聖の称号を保持。 また日本棋院機関誌「碁ワールド」制定の『棋道賞・女流賞』を9度受賞。 ○　幼少時 5歳から兄の通っていた囲碁教室で囲碁を始める。7歳の時に、韓国で行われた四都市対抗少年少女囲碁団体戦に台北チームの五将として出場し3戦全勝。8歳の海峰杯全国児童囲碁大会で優勝したのをきっかけに、鄭銘�gに目を掛けられ、当時日本棋院院生師範だった黄孟正を紹介され2002年に日本棋院の院生になる。 ●　入段後 2004年に入段。14歳4ヵ月でのプロ入りは、当時女流棋士最年少記録。また女流棋士特別採用ではなく、男女混合の一般採用試験の結果によるプロ入りであり、女流棋士で本選リーグより入段したのは、加藤啓子以来5年ぶり4人目、台湾からの女流棋士は、潘坤�ﾄに次ぐ2人目となった。 2006年、若鯉戦初代優勝者となる。30歳・五段以下という条件付の棋戦ではあるが、男女混合の棋戦で女流棋士が優勝したのは日本棋院史上初。同年、女流最強戦にも優勝。女流棋戦初タイトル奪取と同時に女流公式棋戦の最年少獲得記録（17歳1ヵ月）となった（以前の記録は中澤彩子の19歳1ヵ月）。これらの活躍により、棋道賞女流賞を獲得。 2007年、NHK杯テレビ囲碁トーナメント（第55回）に女流最強位として出場。4月1日一回戦第一戦として放送され、林子淵に10目半勝ちし、2回戦に進出するも王立誠に敗れる。 女流本因坊戦本戦初出場で矢代久美子を破り、タイトル奪取（17歳11ヵ月・史上最年少女流本因坊）。他に敗者復活戦から女流名人戦挑戦者になるなどの活躍を見せ、勝ち星ランキング3位（女流では1位）となる40勝16敗の好成績を残し2年連続の棋道賞女流賞を獲得。 ○　女流三冠独占 2010年1月、梅沢由香里から2-0のスコアで女流棋聖位を奪取し、史上初の女流三冠独占を果たす（女流本因坊、女流名人、女流棋聖）。念願のグランドスラム達成。

●　NHK杯 第59回NHK杯テレビ囲碁トーナメントでは、3回戦で山田規三生NHK杯に中押し勝ちし、女流初のNHK杯8強入り。4強入りを賭けた準々決勝では羽根直樹碁聖と対戦したが、中押し負けに終わった。 ○　歌 高梨聖健、瀬戸大樹と3人で、音楽ユニットMONOTONEを結成。『i★GO』にてCDデビューを果たす。同作ではヴォーカルの他、中国語訳詞とイメージDVDでは演技に挑戦している。　　　他の趣味はヒップホップダンス。

○　2度目の女流三冠 2013年、女流棋聖戦では、前年に謝からタイトルを奪取した青木喜久代に挑戦。2連勝で復位と同時に女流三冠に返り咲き。 ●　女流五冠 2016年、女流名人戦で青木喜久代の挑戦を退け9連覇。女流棋聖戦で吉原由香里に対し勝利し3連覇。 6月の会津中央病院杯・女流囲碁トーナメント戦に初優勝。更に7月にはこの年から創設された扇興杯女流囲碁最強戦にも優勝。女流の主要な タイトル5冠をすべて独占。 ○　名誉称号 2018年現在、3つの 名誉称号保持者。